ごんれのラボ

iOS、Android、Adobe系ソフトの自動化スクリプトのことを書き連ねています。

モリサワの筆順フォントの筆順を取得する

ブログに書いたつもりが書いてなかったので、書いておく。

モリサワのフォントの中に筆順フォントというものがあるのをご存知でしょうか。

漢字の筆順を文字として登録してあるフォントです。

詳しくはモリサワのHPで「筆順」とついたフォントを調べてみてください。

で、この筆順フォントを使用するにはモリサワから提供されている筆順辞書をIMEに登録する必要があります。

詳しくはここを。

Macだったらことえりの辞書として登録しなければなりません。

というわけで辞書用のテキストをダウンロードして手順通りに辞書登録してみます。

(このブログを読み終えてから登録しないと軽く後悔することになるので、ご注意を)

今回は常用漢字の辞書テキストにしました。

で、試しに「あ」と入力すると変換候補の中に「亜 唖娃阿愛姶葵茜」というのが出てきます。

この変換候補は当然通常の辞書では出てこないものです。

ひとまずこの状態で確定します。

そしてフォントを「筆順~」にしてみましょう。

「唖娃阿愛姶葵茜」の部分が筆順になったはずです。

選んだ書体によって一順ずつバラバラなものや、一順ずつ足していったものになるはずです。

意図しない結果になったときは書体名の末尾が1~3まであると思うので、順に変えていってみると正しいものが出てくるはずです。

これが筆順フォントの使い方です。

さて、ここでお気づきの方もいると思いますが、この書体で筆順を入力する場合は自分で読みを入力して変換候補を選択し、確定させなければいけません。

いわゆるテキスト支給されたデータをコピペすればいいというわけにはいきません。

残念ですが。

そしてさらに困ったことも起きてしまうのです。

それは「辞書登録した際に勝手にことえりが変換候補を自動学習辞書に書き込んでしまうらしい」ということ。

つまり必要ないから辞書を閉じたとしても、自動学習しているもんだから変換候補に出てきてしまうのですよ。

これは10.4.11で起きた現象です。

SnowLeopardでは数ヶ月使用しているにも関わらず自動学習辞書の更新日は古いままでした。

Tigerだからなのかしら。

SnowLeopardに辞書登録する気にもならんし…。

まぁ、会社ではTigerな私は、おかげで鍛えてきた自動学習辞書を削除し、0から鍛え直すはめになりました。

なので、筆順辞書を登録する際は自動学習辞書をバックアップしておいたほうがいいと思います。

自動学習辞書は下記にあります。

[ユーザのホーム]/Library[ライブラリ]/Preferences/com.apple.JapaneseAnalysis/LearningDictionary.dict

さて、ここで私は考えました。

「いちいち漢字を入力し直していたら面倒だし、間違える。つか、余計な辞書を登録したくない」と。

で、考えたのが「辞書登録用のテキストを読み込んで、漢字を投げたら変換候補を出力してくれるプログラムを作ればいいじゃん」と。

言語は勉強も兼ねてRubyにしました。

そして最終的には簡単なGUIもほしいのでAppleScriptにバンドルすることにしました。

で、半日ぐらいで一応完成したのです。

デモは動画でどうぞ。

一応動きを説明すると。

1.漢字をコピーしておく

2.AppleScriptを起動する

3.ダイアログ内にコピーした漢字が入力エリアに入力されていることを確認して、OKを押す

4.ダイアログが表示され入力エリアに筆順が入力される&ペーストボードにも登録される

といった内容。

すごーくシンプルですが、入力し直すよりはいいだろうと。

正直誰も求めていないとは思いますが、勉強の記録としてブログにあげておきます。

ツールもモリサワさんの推奨ではないだろうからアップは見送ります。

興味のある方は私がMacBookを持っているときに声をかけてくださいw

今後の展望としてはAppleScriptじゃなくてRubyCocoaかMacRubyでGUIをつけてみたいなーなんて思っています。

いつになるかは分かりませんが…。