ごんれのラボ

iOS、Android、Adobe系ソフトの自動化スクリプトのことを書き連ねています。

DTPBooster014行ってきたお

6/19(土)にDTPBooster014に参加してきました。

↓セミナーの詳細はこちら

http://www.dtp-booster.com/vol14/

 

受講時間6時間超という長丁場のセミナーでした。

8人のスピーカーの方がそれぞれの立場から電子出版(電子書籍)に対するアプローチを語っていただけたので、とても参考になった。

というか、濃すぎていまだに情報が整理できていないのが現状。

私は自慢じゃないけどそういう処理速度は速いほうなんだけど、それでも難しい。

鷹野さん、詰め込みすぎです、いい意味でw

 

さて、感想でも。

セミナーを受けて自分なりに思ったことなので、完全なセミナーの感想ではないよ。

有料セミナーなので、細かなことは書きませんので、詳しく知りたい方は『ちくちく日記』(http://d.hatena.ne.jp/akane_neko/)、『電子書籍やクロスメディアノート』(http://webmemo.adg7.com/)をご覧下さいませ。

お二方ともとても素晴らしいレポートをまとめておられます。

こういう文才が私にも欲しいよっと。

 

やはり「電子書籍フォーマット」と「ワークフロー」が電子出版を目指す上での要&ネックなんだと再認識。

自分でEPUB書き出しとかやってみたけど、正直書き出したものを整形して電子書籍作るのは厳しいと思ってたので、境さんや森さんが電子書籍化したときに作り直したと聞いて、「やっぱそうかー」と納得。

仕上がりとかかる時間(コスト)を考えるとそっちのが良さげ。

弊社の上司みたいに「書き出してちょっと直せばいいんでしょ?これ、お金になるじゃん!」みたいな簡単なノリじゃダメよね。

つまり顧客から電子書籍化を依頼されたときに「雑誌と同じ体裁にしたいならEPUBは不向きなので、WoodWingとかのソリューションを使いましょ、そうしましょ」と説得しないといかんわけだ。

個人的には書籍と電子書籍が同体裁の必要性はないと思っているので、できないとしても「ま、しかたないんじゃね?」ぐらいの認識。

ただソリューション使うとコストが半端ないのが、ネックだ。

システム屋さんと組んでアプリで配信という手もあるけど、これには人脈がないときついかな。

自分で作るのも簡単じゃないしねー。

興味はあるんだけど。

 

さてちらっと書いたけどWoodWingのお話。

これ、面白そー。

「作業を効率化しよう」というツールじゃなく、「ワークフローを根本的に見直そう」ってツールなのかな。

オペレーターが素材の在処を意識せずに作業ができるっていいよね。

素材も制作データがサーバ上でごちゃごちゃになっているのを毎日見てると、凹むもん。

WoodWingはシステムインテグレータがその辺りを管理して、その人以外にはいじらせない項目が選べるとか。

うん、スキルも分からない有象無象がデータをいじる環境には必要だ。

その機能だけほしいなー。

そしてお値段は最小お試しパッケージで80万超。

無理です、無理です、無理です。

 

プロフィールドさんもソリューションをプレゼンしてました。

ProBridgeDesigner-i(http://www.profield.jp/Solution/solution_ipad.html)です。

これはお安い。Standard版が86,000円。

このソリューションの特徴は「アプリ制作ツールとコンテンツ制作ツールが分離している」「コンテンツは別サーバにアップして、アプリでそれを取得する」というところかな。

アプリとコンテンツを別々に配信する、ということ。

アプリはAppleの審査を通るけど、コンテンツは審査を通らないらしい。

いいのかな、それで。

将来的にダメになる気がするけど…。

でも他サーバから情報を取得できないと、他のアプリも立ち行かなくなるからOKなのか?

ちなみにプロフェッショナル版はスタンダード版の全機能と「オブジェクトをXML単位でコントロールできる」のだそうな。

ごめん、いまいちよくわかんないんだけど、IDMLみたいなことができるってこと?

HPにもそこら辺が書かれてないのよねー。

これは実際に販売されてから情報収集かなー。

 

AdobeさんもWIREDというソリューションを開発中。

すごいね、Adobeさんが本腰入れたら他ソリューションにとってかなり脅威だよね。

Adobeさん的には「先に販売しているソリューションにアドバンテージがありますから」とか言ってたけど、実際無償で提供なんかされたら…ねぇ?

あ、別に批判しているつもりはないですよ。

使う立場としては無償歓迎。

たとえ有償でも選択肢が増えることは大歓迎ですからね。

App Storeみたいな独占市場はちょっとなーと思いますし。

 

さて、森さんのお話です。

私はこのセッション目当てに家でごろごろしていた欲求と戦いながら神田まで行ったわけです。

すごーく、すごーく、すごーくタメになりました!

『InDesignの勉強部屋』を見ておおまかな流れは把握してましたが、実際に実演してもらうとより分かりやすい。

なるほど、実演販売、恐るべし!

そして、やっぱり作り直したほうがいいんじゃないか?というご提案をされていた。

うん、心強い。

表紙はiTunesでつけるんだね、すごいなiTunes。

ちなみに質問されていたことですが、CS4で試したところ、インラインテキストフレームの内容はちゃんと活きてました。

注釈も活きてました。

 

 Photo.J。

いま一番現実的な話だなーと思った。

縦横別デザインを作って対応するのも当然の帰結だね。

あんまりやりたくはないけどさ。

しかし、面白いことに挑戦する会社だなー。

こういう会社に入ってみたい。

求人募集するらしいから、応募してみるか?

自動組版もやっているみたいだし。

 

田代さんのお話は、ごめんなさい、疲れててあんまり覚えてない…。

ただ具体的な数字を提示していただき、出版社の現状がわかって、背中が涼しくなりました。

こえー、出版業界、こえー。

 

セミナーの感想はこんな感じ。

一部勘違いなどもあると思うので、鵜呑みにはしないでくださいな。

 

関係ないけど懇親会のお話。

たくさんの人と話せて楽しかったー。

ちょっとしたスクリプトのデモ?もできたしw

スクリプトはすごいよー、楽しいよー、と宣伝しておく。