ごんれのラボ

iOS、Android、Adobe系ソフトの自動化スクリプトのことを書き連ねています。

3DCG Meetup #15 でExtendScriptとCEPの話をしてきた

概要

だいぶ遅くなってしまったけど、勉強会で登壇してきたのでブログに残しておく。

スライド

Speakerdeckで公開している。

おそらく 2019/05/18 時点で、ExtendScript DebuggerからCEPまでを通しで説明して、かつ手順を書いている資料や記事はないはずので、勉強会に参加したひとはもちろん、SNSなどで見かけた人が読んでも伝わるように頑張ってまとめた。
スライドに手順を書くと陳腐化しやすいので避けるのが定石なんだろうけど、あとからスライドを見直したときに手順があると「手を動かして覚える」ことができるかなって思って、あえて手順を載せることにした。

サンプルコード

当日登壇中に行ったデモで利用したコード+時間配分的にデモできなかったコードを、GitHubで公開している。
READMEに各サンプルの概要を記載しているので、気になるものを動かしてほしい。

https://github.com/macneko-ayu/20190518-3dcg-meetup-sample

個人的に気に入っているのは GoogleスプレッドシートとPhotoshopを連携させたCEPのサンプル で、Googleスプレッドシートから値を取得するところはほぼGoogleのサンプルコードをそのまま使っているというお手軽なもの。
あまりに簡単に実装できるのでちょっと拍子抜けしたぐらい。
ただ、デモを動かすのには少し手順が必要なので、後日手順を記載した記事を公開する予定。

登壇した勉強会

登壇したのは 2019/05/18 に開催された 3DCG Meetup #15
「3DCG制作者による情報交換&スキルアップ促進の為の勉強会」ということで、私以外は3DCGに関する登壇が行われていた。
当日はTA職の方やエンジニアの方の参加も多く、主催者の めんたいこ さんやスタッフの方々のフォローのおかげもあり、わりと場の空気に馴染んで気負うことなく登壇できたんじゃないかと思っている。
こういうフォローできる主催者、スタッフの動きは自分のもくもく会でも意識していきたいところ。
そういう面でも勉強になった勉強会だった。

登壇時のQA

記憶違いがあったらごめんなさい。

Q. ExtendScript Debuggerは過去のバージョンでも使える?

私は最新の2018、2019でしか使ってないけど、たぶん使えるんじゃないでしょうか。Adobeさんのさじ加減次第

Q. 自動化するときに100%を目指す?コストはどう考える?

自動化は70%程度を目指す。そこから100%までの30%を詰めるのがしんどくてコストもすごくかかるので、目指さないほうがよい。
自動化は効率化という趣旨で捉えられることが多いけど、もう一つの目的があってそれが「ミスを減らす」こと。
人間はミスをする生き物なので、そのミスを減らすための自動化という手段がある。
ミスを減らすためにコストをかけたほうがよい。

Q. デザイナーなどエンジニアじゃない人に喜ばれたものは?

IllustratorのレイヤーをPNGやJPEGに書き出すもの。
ブログでもたぶん一番見られている。
ワークフローを考えてっていうものよりは、定型作業のちょっとした手間を減らすものがウケがよい。

登壇してみて

登壇までずっと「どうやったら伝わるかなぁ」「スクリプトやCEPを使いたいって人がどれぐらいいるんだろうなぁ。そのうちのどのぐらいに刺さるんだろうなぁ」と悩んでいたんだけど、登壇後にたくさんの人から「参考になった」「ESTKをいまでも使っていて開発中止になったって知らなかったので情報が知れて助かった」「自動化することの目的がわかってよかった」など感想をいただけた。
投げたボールがちゃんと返ってきてよかった。
登壇の機会をいただいためんたいこさん、ありがとうございました。